ブックカバーチャレンジという名のチェーンメールが届いたので、最近読んだ本7冊を紹介します。
新卒で入社した本田技術研究所をたった3年で退職しました - チャレンジして失敗を恐れるよりも、 何もしないことを恐れろ。 https://honda.hatenadiary.jp/entry/2018/09/17/175609
東武東上線に建設中の新駅「みなみ寄居駅」に行ってきました。
『シュメール神話集成』
杉 勇・尾崎 亨 訳
古代ギリシャ~古代ローマあたり(紀元前後数百年)の著作をずっと読んできたんだけど、そこよりも未来になると中世になってテキスト情報が一気に少なくなるので、むしろ過去に遡ろうと思ってたどり着いたのがシュメール。
今から5000年も前の文明となると、古代ギリシャとかキリスト誕生なんかがとても最近の出来事に感じられるくらいの過去の話になる。このスパンだと「徳川家康は僕らと同時代の政治家だ」と言ってもいいくらいだ。
そんな過去のテキストが残っていて、しかも日本語に翻訳されてるってだけで奇跡だ。
中身は、まあ、歯抜けなので読みにくいです。
『激刊!山崎』山崎洋一郎
『ROCKIN'ON』と『ROCKIN'ON JAPAN』の90年代~2000年代初期の編集長のコラムをまとめたもの。
僕はむっちゃ世代なんだけれども『ROCKIN'ON』も『ROCKIN'ON JAPAN』も全く一度も読んだことがない。よってこのコラムも初めて読んだ。
初めてなのに懐かしい感じがする(とくに90年代あたり)のは当時の空気感がこのコラムに表れてるからだろうし、逆のこのコラム(や雑誌そのもの)が当時の音楽シーンやファンの語り口を作り出していたからなのだろう。
そして今になって「あー、あの当時のあれは、この人の(記事の)影響なんだろうなー」と思い当たることもあり、音楽ジャーナリズムの影響力とか限界とか、そういうものをすごく感じた。
そして、この空気がとても懐かしく心地よいにも関わらず「この時代に戻りたいとは思わないな」という気持ちになった自分に安心した。
音楽は前に進んでいる。
『永遠のザ・フォーク・クルセダーズ 若い加藤和彦のように』
最近、加藤和彦とか井上大輔みたいな、自殺した超一流ミュージシャンのことが気になって、過去作品を掘って聴いていったり本を読んだりしていた。その中の1冊。
彼らは、なんで自殺したのか?
その2人だけをとっても、周りに自分の才能の限界をこぼしていたこと、そのわりには余りある実績がある成功者であること、ミュージシャンとしてだけでなくコンポーザーやプロデューサーとしても一流であること、自殺の仕方の選択、などの多くの共通点がある。
答えはないんだけど、生きている側として考えることがたくさんあるよね。
TOMOKI++(脇元寛之)
マストドンインスタンス・ボカロ丼運営
議論のためのプラットフォーム「GironHub」運営
株式会社SGN 代表取締役
アウトラインプロセッサ「AUTLA(あうとら)」作者
被災地支援のためのマストドン研究会主宰
音楽/ロードバイク/写真(PENTAX)/お絵描き
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