『FACTFULLNESS』Hans Losling
邦訳が出る前に読みたかったので英語版を買ったやつ。
世の中に数多ある「データに基づいた論証」の多くが、データを恣意的にねじ曲げて(改ざんという意味ではなく、論者に都合の良いように解釈して)利用している、という告発を行っている本。
「データを元にして書かれてるからと言って正しいとは限らないんだよ」という警告はとても良いと思うんだけれども、この本で「真実はこうなんです」と書いてあるものについても、やはり同じデータを別の角度から見て都合よく解釈しているに過ぎない点に注意。
なので、各例を丸ごと鵜呑みするのではなく「データからは複数の結論が導き出せるんだ」というこの本の本質の部分を理解するのが正しい読み方だと思う。
『意識に直接与えられたものについての試論』(時間と自由)
アンリ・ベルクソン
子供の頃から「他の人と自分で『時間』に関する考え方が違う」と思ってて、そのヒントにやっと出会った、と思ったのがこれ(純粋持続)。
「純粋持続」を感覚的にわかるかどうかがこの本を理解できるかどうかの境目だと思うので、そもそもこのテーマに興味がない場合には読んでも何も面白くないかもしれない。
翻訳違いでいくつか読んてるけど、写真にあるやつよりも岩波文庫版の方が読みやすかったように思う。
ちなみに「時間」よりも「自由」に重きが置かれてるけれども、リベラリズムについて書かれているわけではないので注意。
TOMOKI++(脇元寛之)
マストドンインスタンス・ボカロ丼運営
議論のためのプラットフォーム「GironHub」運営
株式会社SGN 代表取締役
アウトラインプロセッサ「AUTLA(あうとら)」作者
被災地支援のためのマストドン研究会主宰
音楽/ロードバイク/写真(PENTAX)/お絵描き
お急ぎなご連絡などはメインのボカロ丼アカウント @tomoki までお願いします。
ツイッター:@tomokiwa