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僕の感覚では「多数の同じ意見(フィルターバブル)の中に少数の異なる意見が混じってくるのをお互いにタコ殴りにしてる」のがネットでの炎上なのかなと思うんだけど、フジイさんが言ってるのはそういう話かな。

政治で言うと、これまでは「右」派と「左」派に分かれていたんだけれども、今課題になっているのは「右と左は別々の世界に生きるべき」派と「右と左は共存すべき、というか元々シームレスなのでは?」派に分かれている事なんじゃないかと。

個人的にはずーっと昔からレコメンド技術には違和感不快感持ちまくりでそれで人生振り回されたりもしたけれど、ここ数年でやっと違和感の正体が言語化されて多くの人に課題として認識されるようになったので、それだけでだいぶ気が楽になったよ・・・

SDGsの胡散臭さとか面倒くささって、商業の中に啓蒙的な話を突然ぶっ込んでくる違和感から感じるわけだけど、たしかに「ぶっ込んで制限事項にしないと利益追求だけだと暴走する」って側面はあるんだよな。

わかる〜。高い数値目標を持たされて、それを達成するために試行錯誤した結果のユーザーのセグメント化技術で、そこからのフィルターバブルで、技術者視点ではただ目標達成に向けての定常業務に過ぎないみたいな。

SDGsに「行き過ぎたフィルタリングを行うのはNG」とか一項目書いてあったら、大企業とかは気にするかもしれない。

これ系の話で社会学者とか哲学系の人の言ってることを読むのはなかなか面白いんだけれども、どうしても作る側の視点からは遠いので、実際の開発のフローの中に落とし込むのはなかなか難しい。

たとえば「収益を見ながらアジャイルで機械的にPDCAサイクルを回していくと自然とフィルターバブルが作られていく」みたいな話でもあるので、そこに社会的な補正を意図的に注入するには何らか新しいフレームワークを創出しないと行けないんじゃないの、みたいな。

簡単にいうと、広告収入を想定したサービスを運用するとなると、クラスタ分析してフィルタリングし適切な情報と広告を提供するのが「利益を最大化する」上では好ましいという結論になるんだけど、そこでフィルターバブルの生成にコミットしてしまうのが本当に正解なのか?っていうのは考えた方が良いのでは?ってあたりの話。

これは自分が関わるサービスの内容によると思うので(公共性とか)、ケースバイケースなんだけれども。

「システムやサービスを作る」という仕事についている以上、それが社会に与える影響については無視できないと思うし、「自分ならどういう実装で社会にコミットするのか」というのは皆が抱えざるを得ない問題だと思うんだけど、そこについての研究はあまり技術サイドからは出てきていない気がするので、大きな課題だな。

政治をマーケティングの理論でやっていくことの危険性もここにあらわれてると思うけど、うまく言語化できないのでまた改めて考えてみよう。

フィルターバブルは「フィルターバブルを作って社会を分断しよう」と思って作られたわけじゃなくて「マーケティングの都合上フィルタリングしたら社会そのものが分断化されてしまった」に近い現象なんじゃないかと思う。

それはつまり「市場主義を突き進めていくだけで社会もちゃんと回る」という考えの限界とも言えるし、逆にこの分断こそが「新しい社会」だというのがネット時代の市場主義とも言えるな。

「フィルターバブル」と「エコーチェンバー」と「サイバーカスケード」はだいたい同じ現象をさしていると思うけど、

フィルターバブル:都合の良い情報だけが届き、都合の悪い情報が遮断されている点にフォーカスしている。

エコーチェンバー:偏った考えがフィードバックにより濃縮され過激化していく過程にフォーカスしている。

サイバーカスケード:それらの現象全般を指している。

という理解でいいんだろうか。

F1観戦勢のみなさんおつかれさまでした。

なんかポイントランキング出なかったな

あの花火、フェルスタッペン以外が優勝したらどうする予定だったんだろう?

ペレスがノリス抜いたらマクラレーンノーポイントだな。

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