『デモクラシーか資本主義か』
-危機の中のヨーロッパ-
J・ハーバマス
イギリスのEU離脱のあたりから「そういえばヨーロッパのことよく知らんよなー」と思って気になったので買ってみた。
民主主義と資本主義はセットではなく、むしろ対立する部分も多いんだけど、その辺の折り合いの付け方とかをヨーロッパではどうやってきたのか、あるいは現在どういう問題があるのか、について書かれたもの。執筆はここ10年間ほどで、出版は昨年の6月。大御所の著作の割にはかなり最近。
「ヨーロッパ」という外部に関する現状把握としても、主題である「民主主義と資本主義」について「じゃあ日本はどうなの?」を考える上でも、面白い本だと思う。でも賞味期限は短め。今読むべき本かな。