『なぜ世界は存在しないのか』
マルクス・ガブリエル
最初に本屋で平積みで見かけたときには「胡散臭いなー。なんか無理やりこじつけたような安っぽい持論が書かれてるんだろうな」と思って遠巻きに眺めてただけだったんだけど、ある時パラパラめくってみたらわりと親切にまともなことが書かれていたので買ってみた。
哲学・現代思想の本のわりには、前提として必要な知識(誰々の〇〇論がわかってないと読み進められない、的な)はそれほどなく、最初から説明されているのでわかりやすい。
「新しい実在論」とは何か? みたいな読み方よりも、普通の哲学の入門書に入り口として著者の持論が用意されている、と思って読むと読みやすいかもしれない。