ちょうどさっきの『The Chaos Machine』に出てくる deindividuation というキーワードと関係するけど、『なめらかな社会とその敵』では individual (個人)ではなく dividual (分人)というのが提案されている。
individual はこれ以上分割できない最小単位としての人間という意味なんだけど、「実は人はいくつもの意見を並列で持っている矛盾した存在なんだから、民主主義が採用すべき最小単位は個人よりももっと小さい単位なんじゃないの?」という意味で dividual という造語が提案されている。