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読みました。

『思想としての〈新型コロナウイルス禍〉』河出書房新社
主に哲学・思想的な視点からコロナを語ってる。知ってる人にとってはそうそうたるメンバー。面白い又はためになると思ったのが7割、どうでも良いうんちくやストレス発散みたいな駄文が3割くらい。5/20発行

『アフターコロナ』日経XTECH
偉い人がたくさん持論を展開。主に経済や企業戦略的な話。なぜか唐突に何度も5G推ししてきて「リモートワークと5Gってそんなに関係ある?」という違和感が拭えない。中身は薄く、読む価値あると思ったのは2割くらい。7/16発行

『新型コロナ19氏の意見』農文協
これが一番面白かった。政府の対応がどうとかそういうのは控えめで、ウイルスとは?とか外出できないときの食材ストック方法とか、免疫をつけるには、のような食と健康の視点で語られているものが多い。5/10発行

『シュメール神話集成』
杉 勇・尾崎 亨 訳

古代ギリシャ~古代ローマあたり(紀元前後数百年)の著作をずっと読んできたんだけど、そこよりも未来になると中世になってテキスト情報が一気に少なくなるので、むしろ過去に遡ろうと思ってたどり着いたのがシュメール。

今から5000年も前の文明となると、古代ギリシャとかキリスト誕生なんかがとても最近の出来事に感じられるくらいの過去の話になる。このスパンだと「徳川家康は僕らと同時代の政治家だ」と言ってもいいくらいだ。

そんな過去のテキストが残っていて、しかも日本語に翻訳されてるってだけで奇跡だ。

中身は、まあ、歯抜けなので読みにくいです。

『激刊!山崎』山崎洋一郎

『ROCKIN'ON』と『ROCKIN'ON JAPAN』の90年代~2000年代初期の編集長のコラムをまとめたもの。

僕はむっちゃ世代なんだけれども『ROCKIN'ON』も『ROCKIN'ON JAPAN』も全く一度も読んだことがない。よってこのコラムも初めて読んだ。

初めてなのに懐かしい感じがする(とくに90年代あたり)のは当時の空気感がこのコラムに表れてるからだろうし、逆のこのコラム(や雑誌そのもの)が当時の音楽シーンやファンの語り口を作り出していたからなのだろう。

そして今になって「あー、あの当時のあれは、この人の(記事の)影響なんだろうなー」と思い当たることもあり、音楽ジャーナリズムの影響力とか限界とか、そういうものをすごく感じた。

そして、この空気がとても懐かしく心地よいにも関わらず「この時代に戻りたいとは思わないな」という気持ちになった自分に安心した。

音楽は前に進んでいる。

『永遠のザ・フォーク・クルセダーズ 若い加藤和彦のように』

最近、加藤和彦とか井上大輔みたいな、自殺した超一流ミュージシャンのことが気になって、過去作品を掘って聴いていったり本を読んだりしていた。その中の1冊。

彼らは、なんで自殺したのか?

その2人だけをとっても、周りに自分の才能の限界をこぼしていたこと、そのわりには余りある実績がある成功者であること、ミュージシャンとしてだけでなくコンポーザーやプロデューサーとしても一流であること、自殺の仕方の選択、などの多くの共通点がある。

答えはないんだけど、生きている側として考えることがたくさんあるよね。

『デモクラシーか資本主義か』
-危機の中のヨーロッパ-
J・ハーバマス

イギリスのEU離脱のあたりから「そういえばヨーロッパのことよく知らんよなー」と思って気になったので買ってみた。

民主主義と資本主義はセットではなく、むしろ対立する部分も多いんだけど、その辺の折り合いの付け方とかをヨーロッパではどうやってきたのか、あるいは現在どういう問題があるのか、について書かれたもの。執筆はここ10年間ほどで、出版は昨年の6月。大御所の著作の割にはかなり最近。

「ヨーロッパ」という外部に関する現状把握としても、主題である「民主主義と資本主義」について「じゃあ日本はどうなの?」を考える上でも、面白い本だと思う。でも賞味期限は短め。今読むべき本かな。

『なぜ世界は存在しないのか』
マルクス・ガブリエル

最初に本屋で平積みで見かけたときには「胡散臭いなー。なんか無理やりこじつけたような安っぽい持論が書かれてるんだろうな」と思って遠巻きに眺めてただけだったんだけど、ある時パラパラめくってみたらわりと親切にまともなことが書かれていたので買ってみた。

哲学・現代思想の本のわりには、前提として必要な知識(誰々の〇〇論がわかってないと読み進められない、的な)はそれほどなく、最初から説明されているのでわかりやすい。

「新しい実在論」とは何か? みたいな読み方よりも、普通の哲学の入門書に入り口として著者の持論が用意されている、と思って読むと読みやすいかもしれない。

『FACTFULLNESS』Hans Losling

邦訳が出る前に読みたかったので英語版を買ったやつ。

世の中に数多ある「データに基づいた論証」の多くが、データを恣意的にねじ曲げて(改ざんという意味ではなく、論者に都合の良いように解釈して)利用している、という告発を行っている本。

「データを元にして書かれてるからと言って正しいとは限らないんだよ」という警告はとても良いと思うんだけれども、この本で「真実はこうなんです」と書いてあるものについても、やはり同じデータを別の角度から見て都合よく解釈しているに過ぎない点に注意。

なので、各例を丸ごと鵜呑みするのではなく「データからは複数の結論が導き出せるんだ」というこの本の本質の部分を理解するのが正しい読み方だと思う。

『意識に直接与えられたものについての試論』(時間と自由)
アンリ・ベルクソン

子供の頃から「他の人と自分で『時間』に関する考え方が違う」と思ってて、そのヒントにやっと出会った、と思ったのがこれ(純粋持続)。

「純粋持続」を感覚的にわかるかどうかがこの本を理解できるかどうかの境目だと思うので、そもそもこのテーマに興味がない場合には読んでも何も面白くないかもしれない。

翻訳違いでいくつか読んてるけど、写真にあるやつよりも岩波文庫版の方が読みやすかったように思う。

ちなみに「時間」よりも「自由」に重きが置かれてるけれども、リベラリズムについて書かれているわけではないので注意。

今これ読んでるんですが、やはりヨーロッパが抱える最大の問題は、ユーロ圏という一つの経済圏に属していながら、政治的にはEUに対してコミットする方法があいまい(非民主的)であること、なんだなぁ。

今読み始めた本。

晩年のデリダもそうだけど、ヨーロッパの知識人はわりと躊躇なく政治的な意見をズバッと言うので感心する。同時に危ういとも思うけど。

本屋でこれを見かけたんですが、

江添氏が顔出ししてるのは売り上げ増を狙っての戦略か何かなのか!?

IPAのアンケート、「見たことがない」という選択肢を用意していないところに何か作為を感じるんだけど!!

古くからの友人が選挙に出るというので、事務所に顔出してきました。(顔出し注意)

※支持者じゃなくて友人です。

「グリッドマンってエヴァっぽいなー」と思ったところから、僕が何を「エヴァっぽい」と感じるのかを自己分析したところ、「ガンダムじゃなくてエヴァっぽい」と思ったのだと気づき、じゃあ「ガンダムとエヴァはどこが違うのか」を考えた結果、なぜかSNS上のトラブルの原因にたどり着いた、の図。

ガンダムとエヴァについて考えながら、思いついたことメモ

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